空気とインク

増えてった沢山の写真は消せなくて
押す必要ないシャッターを押し続けた

揺れるこの前髪気にして
眩しそうな笑顔で呟いてまた消して
居場所作るの

あの夏に咄嗟に咄嗟についた
嘘が引っ掛かっていた
いつもの電車見送った
一人でも平気って平気って思った
ややこしいセカイの中
青のインクを溢した

流れに逆らってはぐれて行き着いた
何気ないこの一歩が今日を変えた

鞄に詰め込んだ私らしさ見せるのは
どうにも慣れてなくて困った

巡り合い一緒に一緒になって
抱えた膝を離し
自分を好きになれた
一人でも平気って平気って思った
無理するくらいなら
青のインクに会うまでは

坂道をずっと登り
まるで空を登ってるみたいだ

必死に必死になって存在の価値探した
はたからは簡単な事でさえも振り返ってばかりで
空気を気にしていたんだ

あの夏に咄嗟に咄嗟についた
嘘が引っ掛かっていた
いつもの電車見送った
一人でも平気って平気って思った
ややこしいセカイの外
青のインクを溢した

青のインクは混ざった
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