蒼い魚

泣かないで ひとりきり 夜通し雨がふる時は
泣かないで 雨雲の下 夜通しあなたを思う

心は飛ぶよ かの島へ

涙の雨が降れば
雨つぶ 木の葉に揺れ
河から海へそそぐ
ヤマトの岸辺へ
誰かが眠る場所へ

笑ったよ あのひとが 生まれたまんまの顔で
笑ったよ みんなつられて 生まれたまんまのおかしさで

心は呼ぶよ 君の名を
その手のひらのなかに見つけたよ

涙の雨がやんで
あの子が晴れてゆけば
涙の雨は河にそそぎ
海まで流れた
蒼い魚となって

泣かないで 泣かないで
蒼い魚はまだ泳いでいる
泣かないで 泣かないで
蒼い魚がまだそこに
泣かないで 泣かないで
あした またね
あした またね

泣かないで ひとりきり
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