野の花

夜が明けたよ 歩きはじめよう
僕を呼ぶ声 ほら金色の朝
鳥は翔び立ち うごき出す空
置いていかれないように 世界に

走り出したよ 裸足になって
踏みしめる草 朝露に濡れながら
陽の光うけ 香り立つバラ
君のために話かけるよ 世界は

見えない未来を 掴まえにゆくから
何度も描くよ 色鮮やかな明日を

たったひとつの種から
やがて丘中が花になる
あの日 君がくれたやさしさで僕は
やっと咲き誇れた野の花

窓を開けたよ おいでよと風
待ってるだけじゃ 出会えなかった景色
砂に埋もれた 光る貝殻
美しさを隠しているよ 世界は

心の歌声に 耳を傾ければ
いつしかわかるはず 本当に望むもの

きっと降りしきる雨さえ
いつか良かったと振り返る
あの日 君がくれた厳しさの意味を
知って咲き誇れた野の花

たったひとつの種から
やがて丘中が花になる
あの日 君がくれたやさしさで僕は
やっと咲き誇れた野の花
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