ざわめき

蒼い水辺には 鳥のささやきが
影をおとして 息をひそめている
窓の木漏れ日は部屋の中でもえ
冷たい灰色の箱に閉ざされる
忘れかけていた…

通り過ぎてゆく時の光には
遠い昔の誤ちよみがえる
壁にもたれては 耳を澄ませば
木その声だけが 心を追いかける
忘れかけていた…

水辺には 鳥のささやきも
深い眠りの底に誘われる
夜が訪れて やがて朝が来る
何気ないくり返し それだけの事なのに

忘れかけていた…
夢の余韻には…
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