遠いふたり

夕映え うつしたビルの街角
夜へと翳れば
俺らしくもない 痛手の涙
何故かよぎる 遠い日々の君の声が

夢の隅で優しさが流行り
恋にくるまった
生きる事の憂いを怖れず
明日(あす)に転がった

太陽の場所も忘れて歩く
そんな毎日が
色褪せたように伸掛って来る
きっと愛を見守る女(ひと) 捨てたせいか

胸の空に君を浮かべたら
雲は走るけど

ふ・た・りという素敵さは遠く
置き去りのままさ

目を閉じれば 君が風になり
涙さらうだけ
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