心のこり

私(わたし)バカよね おバカさんよね
うしろ指 うしろ指 さされても
あなたひとりに 命をかけて
耐えてきたのよ 今日まで
秋風が吹く 港の町を
船が 出てゆくように
私も旅に出るわ 明日(あす)の朝早く

私バカよね おバカさんよね
大切な 大切な 純情を
わるい人だと 知っていながら
あげてしまった あなたに
秋風の中 枯葉がひとつ
枝を はなれるように
私も旅に出るわ あてもないままに

私バカよね おバカさんよね
あきらめが あきらめが 悪いのね
一度はなれた 心は二度と
もどらないのよ もとには
秋風が吹く つめたい空に
鳥が 飛び立つように
私も旅に出るわ ひとり泣きながら
×