人生なかば

祭りさわぎの 浮き世のうらは
寂しがり屋の 吹きだまり
おまえ おまえ おまえ何しに 生まれて来たと
酔うほど酒が 酒が問い返す
俺も人生 もうなかば

北の生まれと 聞いてはいたが
何を迷って 夜の河
街は 街は 街は七夕 今年もつづく
どこかできっと きっと見てるはず
泣いたあいつも 夢なかば

借りたまんまの 夕べの傘を
返しあぐねる 一番町
通り 通り 通りすがりの 情けが沁みて
も一度賭けて 賭けてみたくなる
俺も人生 まだなかば

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