夏の陽炎

夏のひざしはどこまでも
まざらない光と影
白く灼けたグランド
きみがゆれている

風にめくれる時間さえ
眼を閉じて止めたかった
夢を釣って逃がして
季節(とき)は消えるから

求めても とどかない
指先のパラダイス
妖しい夏の陽炎
胸にたちのぼれば
ふと見れば窓の外
少年の蜃気楼
きみを乗せた風が
そばをすり抜ける

求めても とどかない
指先のパラダイス
すべては夏の陽炎
恋にゆらめくたび
ふと見れば窓の外
少年の蜃気楼
きみを乗せた風が
そばをすり抜ける

夏のひざしはどこまでも
まざらない光と影
白く灼けたグランド
きみがゆれている
きみがゆれている
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