二人の周期

せめて言葉だけは 慎んでくれと
勝手に男は やさしさ それを
女に押しつけていたような気がするよ

あの頃は できたてのマッシュポテトに似て
さめるほど しみ込んだ味
心にじんとくる瞬間 感じていた

許し合ってた心ほど 傷つきやすいものさ
いやす傷ほど愛しくて ひろげてしまう

もういいから 受話器を先に置いてくれ
ひとことが言いだせないほど
時は流れてた 二人にとってみれば

あれから 幾つめかの秋が過ぎてゆく
打ち寄せる カーラジオからは
流れるメロディ 重なる街と景色

愛し合ってた心には 二つの星が生まれ
お互いのその周りを まわっていたね
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