メクラマス

ぜんぜん関係ない思い出が
脳から思考を掠め取る
サブリミナル 図形のタンゴ
見たいものが見たいだけなんだ

ああ やだ やだ やだわ

万事整った地盤を
通用しない真実が殴る
素早く瞬きしたら
全部見えずに済むんじゃないかしら

ゆれてる さんかく
彩度の高いスケルツォ
掌 睫毛と駆け引き
サイケデリックに鼓動を目眩す

クオンタイズされた現実
逃げ出す 走り抜ける
死んだふりして生き延びる
そしてまた目をあける

か細い体のなか
に有り余る寂しさ詰め込み
うるさく舞い散る灰を
踏み込ませまいと心閉ざした
無くした恋の代わりに
逃げ込んだ場所が心地よく
わたしを甘やかすから
うまく逃げられた気がしていたのね

そんなわけはないよ

チラつく グラつく ブレてく
視界が音に侵される
無言で叫んで 噎せてる
病みついてしまうのは性

儚い夢と夢の間に
涙を隠している
死んだふりして生き延びる
そしてまた目をあける
笑えるのは人間だけだ
×