真昼の月

大人の目を盗んでは レールに耳を当て
汽車の車輪の音 聞いたものさ

軽く蹴り返すボールを 追いかける息子に
遠い昔の俺を だぶらせてる

見上げれば 青い空の片隅に浮かんでる
白い真昼の月が
いつだって そっと お前を見守っているだろう
あの月のように 空の上から ずっと

傷つけられることも 涙流すことも
大人になるための 踏切だね

見上げれば 眩しい日差しをさえぎる手の向こう
白い真昼の月が
くじけずに 前を向いたまま生きていけばいい
あの月はいつも お前を照らす俺だよ

見上げれば 青い空の片隅に浮かんでる
白い真昼の月が
いつだって そっと お前を見守っているだろう
あの月のように 雲の陰から ずっと
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