雷鼓-raiko-

遠きあの日隠した 未だ癒えぬ痛みを
今日も放つ雷 託し蘇る

とめどなく溢れくる 思いは何処へ向かう
美しき稲妻よ 知ってるか

ああこの世は秘密の刹那
手を伸ばせば雷電目くらまし虚空

荒れ狂う雷鼓よ 叩け伝えよ
守りたい人がいると
泣き叫べ雷鼓よ 熱く濡れゆき
悲しみの淵から恍惚の光へと救い出せ

艶やかに伸びやかに 理想更に強けども
息苦しさひしめき 吐息焚き込める

気がつけばこの思い 身に余るようになり
隠しきれぬ熱雷 振り下ろす

ああいつかはこの暴雷も
果て静かな微笑み見せるだろうか

咲き乱れ雷鼓よ どこまでも散れ
あの人に見えるように
悲しき声雷鼓 その奥に聞く
尊き日々の積み重ねを信じ重ね舞う宿命

愛し我が雷鼓よ 届けて欲しい
胸に住む永遠の愛を
ありがとう雷鼓よ 高く木霊し
悲しみの淵から幸福の光へと救い出せ
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