ねんねん ふるさと

ねんねんころりと 流れる声を
夢かうつゝか 聴きながら
遠い昔に 辿りつく
母の背中の 子守唄
ねんねんころりよ おころりよ
春にはリンゴの 花が咲き
秋にはコスモス こぼれて咲いた
あゝ ふるさとが遠くなる
あゝ あのふるさとが好きなのに

ねんねんころりと つぶやいてみた
何故か涙が 湧いてくる
遠い昔に いるようで
父に甘えた 肩車
ねんねんころりよ おころりよ
流れる綿雲 赤トンボ
からまつ林に 粉雪が舞う
あゝ ふるさとは胸の中
あゝ あのふるさとが好きだった

ねんねんころりよ おころりよ
あゝ ふるさとへいつの日か
あゝ あのふるさとへ帰りたい

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