不死身と七不思議

化学ではもう解き明かされているらしい不思議
頭の悪い僕には意味不明な文字の羅列だった

オーロラがなんで揺れるのか 虹が七色になるのか
僕らはどうして終わるのか 理解させてくれよ

知りたい事 全てを知る為に支払う時間
笑えるほど 僕にはそもそも この世が不思議だった

飽きる程読んだつもりの図鑑 眺めて終わった写真と絵
上手くなったって足りなかった 命の使い方

そうやって
どれも「わからない」で広げてった図書館で
「何から手を付けるべきか」も探してしまうよ

繰り返しの朝がやって来ては
退屈を引き摺っていた
それはまるで息がないようで
だけど死んだ訳でもないの

代わり映えのない世界で僕は
その意味の欠片をきっと
拾い集めて答えにするんだ
訪れる終わりを笑うんだ

ひとりでなら 惑わされる事なく導けたよ
比べる物のない答えなら 無敵だと思えたんだ

君は突然に現れた 僕の全てを変えていった
無敵の牙城は崩れ去った あぁ 忙しいかも

ねぇ だって
君と出会ってしまった 答えはふたつになった
集めたその欠片を見せ合って 笑ってみたくなった

形のない時間に遊ばれて
使い切ってしまいそうな
ひとり分の使い方だって
君となら分け合えるのかな

いつか僕がひとりで結んだ
果たすべき約束だって
だらけて終わってしまわないように
僕の側で見張って欲しいんだ

オーロラが揺れるような不確かだった
虹のような感情だった
色とりどり 忙しなく僕の答えも変わった

だから息をする度
笑う度 泣く度に見てみたいよ
図鑑にはない僕と君の未来を
その欠片を散りばめていく

繰り返しの朝がやって来ては
皺々に笑い合った
終わりを見てしまわないように
それまでは不死身でいたいんだ

いつか君とふたりで結んだ
果たすべき約束の上
いつだって君に聞いて欲しいんだ
君とだから見付けた答えを

科学ではもう解き明かされているらしい不思議
君と繋ぐこの手だけが知る僕の不思議
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