君田の炭焼き唄

(ハァー カラコン カラコン)
ハァー
わたしゃ君田の 奥山育ち
わしの住居は 山家深山の
掘立小屋で
風の吹くときゃ ゆらのすけ
雨の降るときゃ もりのすけ
朝から晩まで 炭焼き渡世
(ハァー カラコン カラコン)

ハァー
谷にたなびく 煙の波に
七日七夜の もえる炎に
思いをこめて
晴れた夜空にゃ ほしのすけ
星の出るときゃ すみのすけ
訪ねてくるのは 月と風だよ

ハァー
君田で名所は 松岩寺の山桜
水戸の殿様 八百町歩は
わしのものと
ここの山家に 住まいされ
川のせせらぎ 聞きながら
何を想うか 君田の夜明けだよ
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