華ありて

幼な心に なんとなく
聴こえていた言葉は
“生まれてきてくれて ありがとう”
綺麗な夕陽は密かに
命の儚さ 教えるけど
いいえ 私があなたを選んだの

心に心に 愛満ちて
あなたの残した 華ありて
まどやかに たおやかに
生きてゆけるの 明日もきっと

爪紅(つまくれない)の 初恋に
頬まで染めた日記
盗み見していたの ごめんね
人には見せない涙も
結婚衣装に はしゃぐその日も
いいえ この胸潤す罪でした

春夏秋冬 星降りて
恋多き女(ひと)の 夢ありて
あでやかに ゆるやかに
歩み続ける 逢える天国(とき)まで

突然溢れた 白紙のページ
続きは私が 綴りましょうか

心に心に 愛満ちて
あなたの残した 華ありて
まどやかに たおやかに
生きてゆきます これからずっと
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