北の旅

行方知れぬ 雲の流れ
白樺の林をこえて
伝説(つたえ)きく 湖(うみ)に映えて
やがては消えてゆく
今 目をとじて想い出す
北の旅の日々を
あの時の汽笛の音(ね)が
空をかけめぐる

別れたあとに ほのかに残る
スズランのかおりに似て
たそがれゆく 丘の上で
去りゆく君を慕(おも)う
今 目をとじて想い出す
北の旅の日々を
いくつもの季節をかぞえ
また秋をむかえる

今 目をとじて想い出す
北の旅の日々を
いくつもの季節をかぞえ
また秋をむかえる
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