うたかた

からめた指を わざと
振りほどいて はしゃぐ
儚き日々のジョーク
光の粒のようだから

いつも言い出すのは
このままでいたいと強く思った時で

さよならを想像して
悪ふざけで からかい合って

「…ずっと?」

あたしを泳ぐ体温
永遠だと思わせないで
立てなくなるよ?

壊れても平気なように
おいてきぼりも平気なように
想像したら こわくなったから
あたしは指を また握った

「…ずっと?」
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