砂の城

たとえ愛が どんなかたちでも
今がしあわせ
いつも怯えてる
そんないらだちを
二人ぬくもりで 消した
明日なんか いらない
熱く愛し 合えたら
一夜の雨で 跡かたもない
砂の城でいいの

なにか言えば 壊れてしまうわ
だから言わない
まるでやどかりと 笑うあの人に
飾り窓の 灯が滲む
心なんかいらない
それが罪と いうなら
堕ちてくままに 命はなやぐ
砂の城でいいの

他人みたい さめた顔をして
渡る三叉路
いつも見慣れてる 景色だけれども
急ぎ足が せつないわ
答えなんかいらない
夢の刻(とき)が あるなら
あぶなく燃えて 跡かたもない
砂の城でいいの
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