おんなの三度笠

倒れながらも つかんだ泥の
中にきぼうの 星がある
嘘が七分で ほんとが三分
癪な浮世に 泣かされながら
明日を信じて 立ちあがる
意地が女の 女の三度笠

歩きたいのさ 自分の足で
義理の坂道 つづら折り
芸の修行に 終りはないが
パッと一花 咲かせたならば
恋の嵐に 散ってゆく
花が女の 女の三度笠

こんな私を 生かしてくれた
かぞえ切れない 人がいる
受けたご恩は 返さにゃならぬ
それを済ませて 身もさばさばと
次は小鳥に 生れたい
夢が女の 女の三度笠
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