十三夜

河岸(かし)の柳の 行きずりに
ふと見合せる 顔と顔
立止まり
懐しいやら 嬉しやら
青い月夜の 十三夜

夢の昔よ 別れては
面影ばかり 遠い人
話すにも
何から話す 振袖(ふりそで)を
抱いて泣きたい 十三夜

空を千鳥が 飛んでいる
今更泣いて なんとしょう
さよならと
こよない言葉 かけました
青い月夜の 十三夜
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