チンチンボンボのエレジー

木枯らし 吹きすさぶ 北の町
電信柱より 長い 影ひとつ
人は振りかえり 驚くけれど
僕らは二段で 生きて行く

ああ チューチューチュー チュウチュウ エエーチュー
それ チューチューチュー チューチュー
チュッチュッチュー エエーチュー

白エビ ほたるいか ますのすし
畳一畳 はみだす 体
人は ばけものと ささやく けれど
僕らは二段で 生きて行く

ああ チューチューチュー チュウチュウ エエーチュー
それ チューチューチュー チューチュー
チュッチュッチュー エエーチュー

父ちゃんの髪に 顔をうずめたら
夕べのごはん カレーの匂いがした
インドにゃ 行ってみたいけれど
僕らは二段で 生きて行く

ああ チューチューチュー チュウチュウ エエーチュー
それ チューチューチュー チューチュー
チュッチュッチュー エエーチュー

心配 ばかりを かけたから
父ちゃんの頭 少し はげたかな
僕が 左手で かくして あげる
だから僕らは二段で 生きて行く

ああ チューチューチュー チュウチュウ エエーチュー
それ チューチューチュー チューチュー
チュッチュッチュー エエーチュー

お彼岸に バーチャンの 墓参りしたら
線香あげて 気がついた
ほら ご先祖様も 二段だね
だから僕らも二段で 生きて行く

ああ チューチューチュー チュウチュウ エエーチュー
それ チューチューチュー チューチュー
チュッチュッチュー エエーチュー
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