親友への手紙

俺とお前は 無二の親友だから
何かあった時は 連絡してくれよ
しばらく会っては いなかったけれど
変わらぬ昔の気持ちで
お前となら会える いつだって
学生時代 あいつの教室に
恋文(ラブレター)代わりに届けてくれたっけ
今度帰るさ 二人で飲もう
できたらあいつも来れたらいいけど

俺はお前の 晴れの結婚式も
祝ってやれなくて 勘弁してくれよ
大口叩いて 田舎飛び出して
中途半端じゃ帰れない
わかってくれるだろう お前なら
覚えているか 下宿屋の近くで
銭湯帰りに焼き鳥食べたこと
今度帰るさ みんなで飲もう
何なら上さん連れて来ればいい

身体壊していると 誰かに聞いた
あんなに元気だった お前がまさかだよな
そろそろ俺たち のんびりできると
思って楽しみにしていた
わからないものだな 人生って
これも褒美と 気楽に受け止めて
具合が良ければ旅にでも出ないか
今度帰るさ 相談しよう
できたら俺たち長生きしようぜ

今度帰るさ 相談しよう
できたら俺たち長生きしようぜ
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