桃源郷カタルシス

たゆたう夜の光 この日々の約束
星空と月影に途絶えてしまった
血塗られた運命は どこかでまた
さまよった想いに遥(はるか)

小さく震える君の羽に
はかなき夢の続きを今伝える
ゆだねられた

歪む雨 桃源郷
悲しみの世界で
僕が見た希望を君にもあげる

傷つくことならば怖くはないから
ただ一つ君の手
握りしめていたいだけ
このまま…

消えゆく無数の願い 数えてしまう
叶わぬ願いならばと かき[消し]てしまった
手のひらをこぼれてく 涙だけが
さまよって消えない帳(とばり)

夜空をみつめて 立ち尽くした
二人が出会った意味を探していた
声を潜め

ソラ 果ては 桃源郷
蒼星(そうせい)の狭間(はざま)で
僕が聴いた歌に惑わされていく

拭った悲しみに取り残されても
またいつか出会うと
信じたまま眠りたい
このまま…

触れられなかった君の羽で
結ばれることの脆(もろ)さを僕は知った
生まれながら
歪む雨 桃源郷
悲しみの世界で
僕が見た希望を君にもあげる

傷つき合えるならそれも愛しいよ
静寂の夢幻を
握りしめていたいだけ
このまま…
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