砂漠の子守唄

ビルの谷間の 三日月に
銀のブランコ 吊りさげて
漕いでいたいよ 夜明けまで
子守唄など 聴きながら
あゝ東京は 冷たい砂漠
心ぼろぼろ 心ぼろぼろ 淋しいよ

いくら恋して 愛しても
紅い花など 咲きゃしない
水をください 一滴(ひとしずく)
子守唄なら 眠らせて
あゝ東京は 乾いた砂漠
心ひりひり 心ひりひり せつないよ

胸にわたしが 飼っていた
青い小鳥は 逃げたまま
おいでもいちど 止まり木に
子守唄でも 歌ってよ
あゝ東京は 眠らぬ砂漠
心ゆらゆら 心ゆらゆら 恋しいよ
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