過ぎし3月の君へ

朧げな季節に董が揺れてる
少し早すぎると君は言うか

残り雪はただ溶けて消えてゆく
終わり無い気がした歳月(ひび)は遠ざかる

彩れ花吹雪 君よ美しく
霞の向こうから手向けを送ろう
そこから見えるのは
悲しみ 喜び
答えはいつまでも
今もまだ無いまま

望んだ言葉と学んだ言葉の
間(はざま)で泣いてた君を知っている

さよなら 好きでした けど嫌いでした
逃げ場所がないほど 君はそこにいた
これから出会うもの 離れてゆくもの
忘れたいものだけは 置いて行けばいいから

願うはただひとつ
君は君であり
どんなに変わろうと
好きでいてほしい

彩れ花吹雪 迷いと散りゆけ
君の選ぶことに間違いなど無い

過ぎさる3月の中を歩く君へ
そして同じ春に立ち止まる私へ
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