笑えないよ

二枚目ぶって 花束抱いて 君の扉の前
あやまろうと 走っていた あの日のケンカ
それなのに聞こえてきた 二人の話し声
帰りかける 僕の目に にじんだ影二つ
つきさすような 雪が降り出して
あの娘のことあきらめようと静けさに告げた
たしかに別れは 来たけれど
のんでも のんでも 笑えないよ
たしかに別れは 来たけれど
酔っても 酔っても 笑えないよ

二枚目ぶって えりを立てて ひとり街の中
ゆきすぎる 恋人達 幸福そうだ
あざやかに よみがえる あの時の二人
窓ごしに写った影 一つに重なった
つきさすような 雪の降る中で
甘えていた 笑っていた 昔は今どこに
たしかに別れて 見たけれど
のんでも のんでも 笑えないよ
たしかに別れて 見たけれど
酔っても酔っても 笑えないよ
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