京都ひとり

冬の京都の街は ひとりが寒い
恋の終わりの 比叡おろし
哲学の道 歩くふたりを見てた
山吹の蕾には かすかな未練の香りです
ふわ ふわ ふわ ふわり
雪が降ってく

人の別れはいつも 心がちぎれ
あかい夕陽が 胸に落ちる
にぎわいの声 響く錦の市場
鴨川のせせらぎに 白鷺ぽつんとひとりきり
はら はら はら はらり
京都ひとり

寺町あたり 濡れた石畳には
あの頃の 幸せが後ろ姿で遠去かる
ゆら ゆら ゆら ゆらり
京都ひとり
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