口をむすんで

きみにもまっかな血が
ながれているのならば
言葉に甘えすぎず、
心に宇宙をもつのさ

口をはさまず
みみをすまし
目をつかわず
かんじて

今もまた
こちらの気も知らず、
心臓がたたいてる
うれしさ と こわさに導かれ
ぼくたちは黙るのさ

きみにもまっかな血が
ながれているのならば
記憶に頼りすぎず、
心の宇宙を感じて

光と憶わず
てらされて
風と憶わず
ふかれて

ことばでは
とおくおよばないな
たりないな たりないな
たましいが
もえてなくなるほど
たかなって たかなって
ありあまる
ありあまるほどなら
さけんでよ さけんでよ
なんべんも、なんべんもよんでよ
ぼくの名を…
ぼくの名を…
こころから
さけんでよ
くりかえし くりかえし
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