本音の手紙

雨音がしとしと囁いた。
「今日も一人で何を描くの?」
「僕が僕に宛てた手紙だよ。」
と、机に向かって笑う。

いま僕が何を憎んでいて、何を愛しているのか。
きっと時間が混ぜこぜに溶かしてしまう。伝えたい想いだって。

優柔不断が功を奏したのか、傷つくことも無くなった。
そんな強がり満載の人生さ。聴こえているか、この声が。

毎日を生きるたびに自分の弱さを覚えた。
不甲斐ない出来事の数だけ、また心は弱くなった。

こんな僕じゃ駄目だって解っているんだ、
認められないってことも。

誰も正解なんてくれやしない。
また間違って、今日が終わるよ。

秒針がチクタク呟いた。
「今日も一人で何を描くの?」
「僕が生きていた証明書だよ。」
と、机に向かって笑う。

いつか誰かが僕を必要として、手を差し伸べてくれた時、
まるで誇れるような人間じゃないと、解っていてほしいから。

天井に
もう
届きそうなくらい
積み
上がった
言葉たちの、

端くれを紡ぎ合わせてできた歌、届いているか。

毎日を生きるたびに自分の弱さを覚えた。
不甲斐ない出来事の数だけ、また心は弱くなった。

でも、待っててくれているって信じてるよ。
決して交わらない場所で。

だから正解なんてしなくていい。
また間違って、今日も笑うよ。
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