西武園恋唄

柳瀬川 そそぐ狭山湖
思い出は何にもない
花見で酔っぱらったおじさんの横で
揺れていたおばさんの立小便
ここにハマグリ 狭山湖に帰してと
酔っぱらいがわめいて
すべってころんだ流れの岸
おじさん あぶないよ
そんなところなんかにいたりなんかするとって言ってたのに
あの人は もういない

柳瀬川 沈むおじさん
誰一人助ける気はない
花見で酔っぱらったおじさんは
赤い毛氈を持ったまま帰らず
ここにハマグリ 狭山湖に返してと
酔っぱらったおじさんが沈んだ流れの岸
誠おかしき 無理なお話を言っていた
あの人は もういない

柳瀬川 死んだおじさん
後影は何にもない
花見で酔っぱらった人達の中から
真っ赤な顔して 又一人叫んでる
ここにハマグリ と又バカが来て
あの人と同じ流れの岸
こないだもそこでって言ってたのに
その人も もういない
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