街で生まれた唄

光(ひかり)透入(すきい)る人影 時折の風 遠く飛び交う
馳(は)せる想い押えて 明日しか見えぬと呟(つぶや)く
蹙(しか)めた空を 翔(か)けるは 終(つい) 朽(く)ちた夢か
私語(ささやき)を人混みの中 ただ 塗(まぶ)すだけ

街は今日も又 行き交う人とで 白に煙る
褪(あ)せた日々を癒(いや)し 咽(むせ)ぶ様 街は息づいて

漂(ただ)よい尽(つ)き果(は)てぬ時
別離(さよなら)だけを慕(した)いて生きる
濡(ぬ)れる人の熱(あつ)さを はたして恋と言えるのか
灰(はい)の霧(きり)に射込(さしこ)む 一筋(ひとすじ)の乾(かわ)き
独語(つぶやき)を人混みの中 ただ返すだけ
街は今日も又 行き交う人とで 白に煙る
緩(ゆる)やかな午下(ひるさが)り 躊躇(ためら)いの街は佇(たたず)む

街は今日も又 行き交う人とで 白に煙る
褪(あ)せた日々を癒(いや)し 咽(むせ)ぶ様 街は息づいて

街は今日も又 行き交う人とで 白に煙る
街は今日も又 行き交う人とで 白に煙る
街は今日も又 行き交う人とで 白に煙る
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