人生は一本の長い煙草のようなもの

僕は何を描くだろう
果てのない 暗い夜空に
どんな悲しみを
どんなときめきを

この先いつか出会うはずの
誰かのことを思ってみる
顔さえ知らない
きみを想ってみる

ふいに涙がこぼれた
泣きたい理由もないのに
僕の知らない未来を
涙はみつめている

たとえば僕の人生は
一本の長い煙草のように
想いを燃やして
想いを燻らせ

長く長く 煙はのびて
細く細く 空へとのびて
やがては薄れて
見えなくなっても

香りだけは消えずに
いつまでも 旅をつづけて
ある夜 誰かの夢に
静かに とどくだろう

たとえば僕の人生は
一本の長い煙草のように
想いを燃やして
想いを燻らせ

明日は何を描くだろう
果てのない 暗い夜空に
どんな悲しみを
どんなときめきを
×