水時計

春先の摘み草に白い手が似合ってる
少しだけ汗をかいた君は振り向くだろうか
僕は庭に飾られた水時計
ポトリ落とす雫は君のために
あげる 僕が壊れる前に
刻む時のすべてを
君に全部あげる

君を見て痛くなるこの胸の落ちる音
聴こえてたら振り向いてその手ですくって欲しい
君の瞳に縛られた水時計
電流のようにつき上げた悲しみ
動けない僕に出来る事はない
時の掟を破り捨て
君を抱き寄せてしまいたい
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