王様の食卓

今日のランチはなんだろう 朝から気になってるよ
ローストビーフは前菜さ 特に理由もないのさ

そうだ明日 パーティーをやろう
秋の収穫祭をやろうよ
ナスにシメジ パンプキンパイ 昨日もやったけど
明日もやろうよ パーティーを

王様はいつだって 食べることが幸せさ
毎日フルコース 人生このままフルコースさ
ときどきヘルスメーター ときどきおなかをこわして
でもなんだろう満たされない
このぽっかりは何だろう

ある日城下町の外れで 転んだ人を助けた
その女性は美しく 初めて恋に落ちました

そうだ明日 パーティーをやろう
秋の収穫祭をやろうよ
梨に葡萄 ドラゴンフルーツ 君のために用意するよ
だから来てよ パーティーに

王様はいつだって 君を待っていたけれど
日が暮れても夜が明けても 君は現れないな
なにも喉を通らない 君のことで胸がいっぱい
こんなことは初めてと 執事たちは大慌てさ
らららら

痩せていく王様を あの城下町の女性が
訪ねてきてこう言った 一緒にディナーしましょう
王様はさびしかった ずっとひとりがさびしかった
満たされていくような そしてあふれてゆくような

君と二人食べる味は いつもよりおいしかったんだ
本当の幸福
それはきっと誰かと幸福を分け合うことだな
×