恋人岬

過ぎたあの日は まぼろしですか
今も消えない 想い出ばかり
愛にはぐれた 女には
その名もかなしい 恋人岬
旅の終わりの 駿河湾
波の波の数だけ 未練がつのる

時に女は わがままだけど
いつも笑って 許してくれた
広く大きな その胸が
私の小さな ふるさとだった
雲の切れ間の 富士山に
そっとそっとあなたの 幸せ祈る

歩き出せそう 明日(あした)はきっと
私見送る 遥かな夕陽
なみだぬぐえば コスモスが
優しく微笑む 恋人岬
愛はここから 思い出に
沁みる沁みる風さえ 勇気に変えて
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