遠い日の家族写真

都会の空は にぎやかなライトが反ってくたびれて見えて
雲ににじんでいる なんか 何か寂しい
ガタンゴトン電車はいく 心 何時かに乗せ忘れたようだ
あれは何処だったかな? 大事な家族写真

学校は休みで 皆で車で出かけた最後の夏
もう、揃わない

ああ…そうだよ、あの日私は幸せだった
ねえ、電車よ 出来ることなら連れていって
名前もないあの日の空へ

都会の電車は 何時も小さな駅を飛ばして進む
何時かの思い出も そんな隙間に隠れているんだろう
ガタンゴトン車輪の傷が 静かに鳴き止む夕暮れ
ふと あなたが駅に迎えにきた日を思い出して泣いた

家族は代わる 一人欠けて一人増えて
会えなくなっても 胸(ここ)にあなたはいるからね

ああ…そうだよ、あの日私は知らなかった
叱られた日 抱きしめられた日 あなたは心配していたんだ
あなたの消える日の私のことを

ああ…聞こえる?今も私は幸せだよ
ねえ、電車よ 出来ることならもう少しだけ
ゆっくりこの景色を見せて…
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