水の四季

花の色 月の色
さざ波は風の色

時の流れ 色で描き
人の夢を運びながら

春には花影が水面(みなも)を埋めて
乙女の華やかな声がする
夏には銀色の昂を宿し
久遠(くおん)の輝きを思う

映るなら 愛の影
いつの日か 美しく

朝の色 夕の色
せせらぎは音の色

時はめぐり 人の愛は
水に映(は)えて 水に消えて

秋には紅(くれない)の枯葉を浮かべ
やさしい初恋の歌を聞く
冬には粉雪に閉ざされながら
遥かなわだつみを思う

映るなら 愛の影
いつの日か 美しく
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