声を聞きたいのですが、聞こえないのです

どこまでいけるの私 途中で気がついて足を止めた
生温い空気を泳ぐ死んだ魚のようだ、と笑っていた

なくしてきたもの全部 忘れてきたふりしてきた
冷たい内臓をゆれるカタチに爪をたてても答えは返ってこない

ここまでおいでよ 速く 走って
手を重ね合わせてみたいの
脈打つ鼓動、ひとたび触れれば離れてても生きていた

心をつなぐ やさしい嘘をもっと
かなしく聞かせてよ 声が聞こえないの

あなたがお留守のあいだ ずいぶんいい子にしてたでしょう?
幼い愛憎はゆれる かわいいかわいいあなたのためにゆれる

心をつなぐ やさしい嘘をもっと
かなしく聞かせてよ 声が聞こえないの
命を紡ぐ やさしい傷をもっと
かなしく誘ってよ ここにいたいから
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