なみだ

白い吐息に マフラーをして
こぎだした自転車も今日で終わりね

夕立あばれる 夏の終わりに
雨宿りで してた話ちゃんと覚えてる?

“青春”っていうイミを 解けないままに季節は過ぎて
心は迷子のよう
“人生”っていうコトバに 尽きない不安を重ねてみれば 解った
「未来はすぐに変わる」

迷路の出口から ナミダあふれ出て
締めつけられた 胸うるおした
「あなたの すぐそばで 笑っていれたら…」
コートの左 ギュっと つかんで

おろしたての マフラーとって
一度きりの キスをした

浅い夢を見て 醒めた現実 口唇から あなたの微熱
忘れないよ

あきらめない心じゃ 負けない気でいたのに
やっぱり一人じゃ不安だらけ
窓についた霜に 消えないように
あなたの似顔絵 描いてたら 泣けてきた

親指で 拭き取った ナミダかわくとき
2度目のキスは 目にしてくれた
本当に好きだから 無茶も出来るんだよ
震える肩が 止まらなかった

未来はすぐに 変えれるね
だって前を見てるから
もうナミダも終わりにするよ
もっとキスしたくなるからね
×