SAVANNA

ちっとも雨は降りそうもない もう天気予報は当たらないよ
例年を更新しつづけるギラギラの街が干上がっていく

恋人達がカサカサに乾いた肌を寄せ合い眠りにつく頃
目が冴えた僕はベットを抜け出してやけに輝く星空を見てた

サバンナのど真ん中
サバンナどこだ?
サバンナの向こう側は

「今年の流行も何年か前のにチョコやミントを添えただけなの」
つまらなそうにとがらせる彼女の唇は既にひび割れていた

涙が枯れてもいつかまた雨に変わってもう一度頬をつたうのか
スポンジのように染み込んでいく何度も何度も問いかけている

サバンナのど真ん中
サバンナ行けるかな
サバンナの向こう側へ

サバンナのど真ん中
サバンナ行こうぜ
サバンナの向こう側へ
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