何を泣くなんの涙

回遊する swordfish
その鼻先をふいに変えても
当たり前のように流れていく
私はか弱き泳ぎ手じゃないんだ
呟いてみせた

何を泣くなんの涙だろう
小さなスプーンで満たされる
すくいたいものがわからない
不甲斐ない私とそうでない私と
何を泣くなんの涙

鮮やかな Blue marlin
小さな声は届かないけど
海流の底には静かな世界がある
感傷とは数ミリ違った話をしたい

何を泣くなんの涙だろう
ノートの切れ端にかいてた
陽を浴びていた言葉はもう
一番大事ではなくなった今を
何を泣くなんの涙
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