invisible

美しく生きようとして 太陽に憧れて
笑った顔が醜くて 鏡見る度吐き出して
鮮やかな季節が過ぎて 痛みだけが残っていて
散った花弁拾うだけの それだけの為に生きていて

誰にも見えないように 間違ってバレないように
ずっと繰り返し 塗り潰しては切り刻んだ自分の
死んでいった欠片を 断末魔の悲鳴を
ねえ 今ここで吐き出してさ

この世界は視えぬものばかりで
怖いから自分自身も傷付けて
それでもまだ生きて行こうとした
あなたのその悲しみを聞かせてよ

冬の朝 透き通る息 純粋にただなりたくて
それができなきゃ僕らは いる意味なんてもう無いのにな

手足が伸びてくように 言葉を覚えるように
気がついたらもう纏わり付いていた黒い心を
そういうもんだよとか言って 受け入れてしまうその前に
さあ 身体はまだ動くだろ

許せないことも過去も未来も
いつか全て灰になってしまうから
その小さな感情も何もかも
残さず拾ってゆくよ 手を伸ばすよ

切り付けられた傷が増える度
誰も気付かない場所でただ泣いて
それでもまだ誰かを許すなら
自分で立ち上がって さあ行かなくちゃ

この世界は視えぬものばかりで
それもいつか灰になってしまうけど
その目から流れ出した感情は
透明な光の中で 奇麗だった
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