枯葉いろのマント

風になびく あなたのマント
街のなかを 通りすぎた
枯葉いろの マントを開(あ)けて
私ひとり かくしてほしい
不思議だわ 恋をしたのでしょうか
こんな想い 初めてよ
いつまでも 小鳥のように
眼をとじて 抱かれていたい

寒い朝の あなたのマント
坂の道を 走りすぎた
枯葉いろの マントを肩に
夢のように ほほえみかけた
うれしいわ 愛を知ったのかしら
どうしよう はずかしい
なぜかしら マントをみると
そこのなかへ 入りたくて懐かしくて
こころが さわぐの
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