海辺のホテル

躰の火照りを さますため
夜更けの海辺を 歩きます
去年はあなたに 連れられて
ひと夏過ごしたホテルです
愛をなくすと女はみんな
もとの所へきっと泣きに来るといいます
泪が消えても あなたの夏を
私は二度と忘れないわ

私をモデルに 絵を描いた
入江も眠りに ついてます
素足に触った貝殻は
無口なあなたに似ています
愛が終ると女はいつも
過去を求めて ひとり旅に出るといいます
心も躰も あなたの他に
私は誰も 愛せないの

愛が終ると女はいつも
過去を求めて ひとり旅に出るといいます
心も躰も あなたの他に
私は誰も 愛せないの
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