北風と太陽

いい加減にして
いまさら温めたって無駄よ
確信したもの強く強く握るだけ

もうこれきりにして
あなたの弱さに触れたって
あたしの気持ちはもう変わらない

もしも童話なら あなたは北風 それじゃコートは脱げない
狙いどおり 動かなくて こめんね

あなたの求める未来が
あたしの夢ならばよかった
うそわらいのしあわせならば いらない
ありがとう きりがないほどに
思い出はあふれるけれど
踏み出す勇気を太陽がくれたわ
さようなら

あなたの広げた壁はあまりにも大きすぎて
本当の空と勘違いしてしまった

まだ声は出るわ
これ以上枯れたくはないの
あたしの気持ちはもう変わらない

残念なことに あなたは北風 それじゃ涙は出ないわ
計算では 心の糸 揺れない

あなたのほしがる未来は
あたしの歌ではないのよ
これでおしまい 邪魔者は去りましょう
真っ赤な 涙を流した
子供を救いたいだけよ
名前を忘れた 悲しみを拾って
さようなら
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