靴底

あなたはいつかここに生まれ
でもそれは今より深い昔
まるで眠らぬサイコロの目が
笑って泣いて落ちゆく間に

それは流れる砂のよう
今のあなたの心のように
それは流れる砂のよう
今のあなたの心のように
いつかあなたを苦しめたものが
右手たっだのか あの左手なのか
そんなどうでもいいようなことが
今日もあの風を

呼びさましている

夜が昼を飲みこむように
未来は過去を飲みこんでゆく

まるで眠らぬサイコロの目が
笑って泣いて落ちゆく間に
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