89番目の星座

段々と白んでいく空
夜の散り際
曖昧で危うい恋を占うみたいさ
だから
真昼に見える星座を
捜そう
現実がボクらを隠す前に
行くよ

流れる星よ キミに届け
この切なさを乗せて
近くにボクがいないときも
キミを抱き締めたいから
あの蒼い月をきっと見ている
そう願うふたりの距離は
たぶん
なくなるんだ

宵闇に紛れたまんま
不安が募った
会いたいって気持ちを
ずっと
並べてみるんだ
88個が決まっている
星座だとしても
この胸に煌めいたものは
確か

流れる星よ キミに届け
この愛しさを乗せて
近くに誰がいたとしても
ボクを感じて欲しいから
輝く月の光よりも速く
キミの傍へ
すぐ
行けるから

賽は投げられた
もう引き返せないボクら

疾走りだす風よ 運んでいけ
ボクらを宇宙の先へ
昨日も今日も明日もないくらいに
ひとつになろう
息を吸うたびに
ボクらだけの物語を記そう
ただ
ひとつしかない

疾走りだす風よ

流れる星よ
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