夢見橋

流れもなければ 水もない
それをたとえて 浮世の川と云う
笑ったあとの 涙より
涙のあとの 笑顔がいいと
私をみつめて うなずきながら
二人で名付けて 二人で渡る
あゝ 夢見橋

お前のそばには 俺がいる
なやみあるなら いつでも云ってくれ
淋しい時の 愚痴よりも
苦労のあとの 涙がいいと
私のこの手を 握ってくれる
二人で名付けて 二人で渡る
あゝ 夢見橋

二人で作れる ものがある
それが夫婦の 絆と云うものさ
春夏すぎて 秋が来て
冬咲く花も あるよと云って
私をやさしく 抱きしめながら
二人で名付けて 二人で渡る
あゝ 夢見橋
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