海峡酒場

そうね昔は 銅鑼の音(ね)が
鳴るたび誰かが 泣いていた
せつない別れを 見てきたわ
そう云う私も ほろほろ鴎
みれんの灯(ともしび) 海峡酒場

だけどよかった あの頃は
路地にもぬくもり あふれてた
恋してこの胸 焦がしたわ
旅立ち帰らぬ 連絡船よ
おもいで染みてる 海峡酒場

いいわ介抱 してあげる
今夜は酔いなよ お兄さん
だました男に 似ているわ
お酌をしながら おもかげ偲ぶ
情けの止まり木 海峡酒場
×